体脂肪率や骨の量、筋肉の量を測ってみませんか?

今日は体組成計について紹介します。体組成計は筋肉・脂肪・骨・水分など、からだを構成する成分を測ることができます。体に微弱な電流(痛くはありません‼)を流すことで20秒程度で測定できます。いろいろ有効な使い方があります。この1年の自粛で太ったり、運動不足で筋力が低下している患者さんが増えている印象があります。気になる方は診察の際にお伝えください。

体脂肪率…糖尿病や脂肪肝の患者さんで減量が必要な方。特に脂肪肝は有効な薬がなく、体重コントロールが治療において大切となりますので数値で治療効果を確認することは重要です。

骨量…骨密度を測定するわけではありませんが、骨粗鬆症の患者さんの治療効果を経過観察することができます。レントゲンを使わないので身体への影響もありません。

体水分量…心不全の患者さんのむくみの程度をみることが可能で、お薬の調節をすることができます。夏バテで熱中症ぎみの患者さんの評価もできます。

筋肉量…高齢な方の足腰の筋肉が弱ってくることで介護が必要になる患者さんが今後増えてくることが予想されます。あらかじめ筋肉量を測定し、時々経過をみることで、その後ご自宅での運動などに役立てることができます。