サルコペニアとフレイル

最近、サルコペニアやフレイルといった言葉を耳にすることがあると思います。サルコペニアとは筋肉の量や機能が低下している状態を指し、高齢の患者さんにおいて身の回りの生活動作の低下や転倒と関連があると言われています。一方、フレイルとは歳をとるにつれて体の予備能力が低下し、健康障害を起こしやすくなった状態で、介護が必要になる手前の段階です。どちらの状態もただ歳を重ねるだけより、循環器疾患(心臓病や脳卒中)、整形外科の疾患などの持病がある場合により問題になってきます。最近、外出自粛で高齢の患者さんのサルコペニア、フレイルが懸念されています。

当院では体組成計を使用して、筋肉量を測定することができます。

おうちでできる簡単な運動

サルコペニア、フレイルの予防には運動、特に足の運動が重要と言われています。院長は前任の病院で、理学療法士さんと共に心臓病の患者さんにリハビリテーションを行っていました。その時に患者さんに指導していた運動を紹介します。少しの運動でも息が上がる心臓病の患者さんにもできる手軽ですが、筋力維持には効果的な運動です。体力がない方は一日おきなどが理想的です。これにウォーキングなどの有酸素運動を取り入れるとより効果的です。

体力に自信がない患者さんでも取り組める運動

かかとあげ

壁や机、手すりなどにつかまって、膝をのばしたまま、つま先立ちをします。1秒でかかとをあげて、3秒でかかとをおろしましょう。これを10回から15回繰り返します。

椅子からの立ち上がり

椅子に少し浅めに腰かけて、息を止めずに10回程度、無理のない範囲でおこなってください。手を使っても構いません。できるだけ早く立ち上がり、座るときはゆっくり座るように意識すると効果が高まります。

膝の曲げ伸ばし

椅子に座って膝を伸ばします。1秒であげて、3秒でおろしましょう。10回から15回くりかえしたら、反対の足でもやってみましょう。つま先を上げるように意識してみましょう。

タオルギャザリング

タオルや新聞紙などをしいて、膝やかかとが動かないように意識しながら、足指を使ってたぐり寄せます。10回から15回行いましょう。転倒予防に効果的な運動といわれています。

ゴムバンドを使用した簡単な筋トレ

セラバンドというゴムバンドを使用しても筋トレです。セラバンドについては興味があれば診察の際にお伝えください。